■神城断層の一部活動か
長野県北部で22日夜に起きた地震について、政府の地震調査委員会は23日、「神城(かみしろ)断層」と呼ばれる活断層の一部が動いて発生した可能性が高いとの見解を発表した。
神城断層は本州中央部を縦走する「糸魚川-静岡構造線断層帯」の北部に位置し、今回の震源地のすぐ西にある。気象庁によると、余震は南北約20キロの帯状に分布しており、神城断層の場所とほぼ一致した。
今回の地震のメカニズムは、地盤が北西-南東方向に圧縮され、東側が隆起する逆断層型。国土地理院によると、神城断層の西側で地盤が南東方向に約29センチ動き、約12センチ沈下する地殻変動が観測された。いずれも神城断層が動いた場合と矛盾しないという。
現地調査した東北大の遠田晋次教授(地震地質学)は、地震で動いた断層を長野県白馬村で発見。断層の東側が約90センチ隆起していた。
余震は神城断層の北部に集中していることなどから、遠田教授は「北部のごく一部が動いた可能性が高い」と分析。同断層は全長約30キロが一度に動くとされ、「残りの部分が連動する可能性もあり、詳しい調査が必要」と話している。(産経)
杜父魚文庫
17812 余震は南北約20キロの帯状に分布 古澤襄

コメント