きょうは11月30日。明日から”師走”の季節に入る。ことしは、とうとう好きな温泉に入らずに終わる。長期入院のために退院後も、遠出や温泉旅行にはいまひとつ身体の自信が持てない。
体調は完全に快復したので、無理をすれば茨城県内の温泉に行くことも可能と思うが、長期入院をしたので無理はしないことにしている。
いまは12月2日の衆院選公示日以降、大手新聞社が実施する全国世論調査が関心の的。各党が公認候補を発表したので、各選挙区の選挙情勢が具体的に読みとれる。これまでの調査はいわば傾向調査なので具体性に乏しい、傾向調査と選挙区情勢調査が一致するか、これも見所といえよう。
もうひとつ、大手新聞社は最初の選挙区情勢調査に続いて、投票日に近い時点で第二回の選挙区情勢調査を実施する筈である。第一回調査でA候補が一位だったが第二回の調査で二位だったら、代わって一位になったB候補が当選の可能性が濃い。
それとて投票日の一、二日の間に再逆転のケースが、これまでもあった。選挙報道の難しさは、各社の選挙担当者が嫌というほど知り尽くしている。
週刊誌でアバウトな予測を早々とする評論家には、この仕組みがないし、当たるも八卦、外れるのも八卦の世界に棲息している。それを非難するのは勝手だが、週刊誌の側に問題があることを知る必要がある。おそらく大手新聞社の第一回調査の入手にルートを通じて努め、各選挙区ごとの選挙区情勢を報じるであろう。当たるも八卦、外れるのも八卦よりは良いが、肝心の第二回調査が週刊誌の発売日との関係で間に合うか、そこに問題がある。
やはり、ある程度、各選挙区の選挙情勢を読みとるには大手新聞社の報道に頼るしかない。と同時にこの時点になるとNHKはじめ民放は投票日の当選、当確の速報合戦に力を注ぐことになる。大手新聞社は系列テレビ局を抱えているから、調査は速報合戦に使い、新聞紙上では選挙区ごとの報道を省くことがある。読者は一般記事として読みとるしかない。
また投票日当日は投票所に記者を張り付け、投票が終えた有権者から誰に一票を投じたか、聞き出す出口調査も常態化している。これらのデータをコンピューター処理して、テレビの速報合戦が演じられる。
選挙報道の裏側は、テレビの視聴者には分からないが、これだけの周到な準備と一秒、一刻を争う世界なのである。
杜父魚文庫
17857 各選挙区ごとに選挙情勢調査 古澤襄

コメント
選挙速報は、古さんに期待してます。投票率はかんばしくないのかな、とおもってますが。