エルサレム(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は2日、かねて対立していたラピド財務相とリブニ法相の解任を発表し、国会解散と総選挙の実施を求める方針を示した。
首相は「この数週間、特に数日前から、両閣僚は私が率いる政権を激しく批判してきた。閣僚が内部から政権の方針や指導者を攻撃する行動は容認できない」と述べた。
首相が率いる右派リクードは昨年1月の総選挙で第1党となったものの過半数の議席確保には遠く及ばず、ラピド氏とリブニ氏がそれぞれ党首を務める中道政党と連立を組んだ。しかし対パレスチナ、対イラン政策などを巡り、連立政権の内部で意見の対立が目立っていた。
ネタニヤフ首相は同日の記者会見で両氏の最近の発言を非難し、両氏が「首相追放を画策している」とも指摘。「このような政権を運営することは不可能だ」と述べた。
これに対してリブニ氏は、「国家の利益のため、責任を持って脅威に対処できるのはだれか。選挙ではそれが問われるだろう」と述べた。ラピド氏の政党は「不必要な選挙は経済と社会に悪影響を及ぼす」「閣僚解任はひきょうな行為だ」と批判している。(CNN)
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