■奥州市水沢区の角逐に注目
14日投・開票の衆院選挙は序盤、中盤から終盤に入り、激戦区の帰趨が焦点。小沢一郎氏の岩手四区もその激戦区とあって、毎日は早々と「小沢氏落選」の予測をしている。
自民党は岩手四区を最重点区とみて安倍首相が応援に駆けつける。
だが中盤の選挙情勢だけで「小沢氏落選」の予測をするのはどうなのだろうか?というのは岩手四区はわが古澤家が三〇〇年の歴史を刻む因縁の土地柄。西和賀町は旧沢内村と旧湯田町の合併でできた新しい町だが、沢内村は自民党が強いが、湯田町は小沢氏の方が強い。
自民党の藤原崇氏の祖母・チヨさんは古澤政衛門系、政衛門系は一七九〇年代に古澤総本家・四代善蔵の弟・善助が分家して作った屋号「ぜんすけ」という旧家。古澤家の菩提寺・玉泉寺の県道前に家があった。
善助は盛岡藩の古人なる役職を務め、代官所の末端役職だったが、藤原崇氏はこんな古い歴史は知らない筈である。とはいえ地縁、血縁がものをいう地方だから、西和賀町の古澤一族は藤原崇氏を応援している筈である。
しかし小沢VS藤原の角逐は、小沢一郎氏の地盤・岩手県奥州市水沢区での票の争奪戦にかかっている。藤原氏の祖母・チヨさんの生家がある西和賀町の票の争奪戦ではない。
奥州市水沢区の選挙情勢が読み切れない段階で「小沢氏落選」と予測するだけの根拠を私は持っていない。むしろ終盤に入った選挙区情勢を注意深く見守るというのが、私の見方である。
■毎日新聞は8日付朝刊で、世論調査結果と取材に基づいた衆院選の政党別推定当選者数を掲載した。衝撃的だったのは、小沢一郎代表(岩手4区)率いる生活の党について「沖縄の小選挙区で1議席を確保する」ものの、比例代表の獲得議席数は「0」との見通しを示したことだ。つまり、小沢氏が選挙区で落選し、比例復活も困難と予測したわけだ。
毎日は、岩手4区の情勢について、自民党の藤原崇氏が「一歩リード」しているとし、小沢氏は「後援会の高齢化、党の縮小が影響し、勢いに陰り」と分析した。
小沢氏が「選挙区敗北の危機」という見方は根強い。ただ、比例復活すら困難とする予測は、永田町や地元で波紋を広げそうだ。(夕刊フジ)
杜父魚文庫が
17921 衝撃の「小沢氏落選」予測 毎日新聞報じる 古澤襄

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