17946 最後の訴え、首相は海江田氏の地元、東京1区    古澤襄

■野党幹部は軒並み地元張り付け
衆院選は13日、選挙戦の最終日となる。安倍晋三首相(自民党総裁)は山梨や長野を回り、民主党の海江田万里代表が地盤とする東京1区のJR秋葉原駅前(東京都千代田区)で「最後の訴え」を行う。これに対し、海江田氏ら接戦を強いられている野党党首や主だった幹部は、自らの足場固めのため地元回りを余儀なくされている。
首相にとって秋葉原駅前は、平成24年の前回衆院選と昨年の参院選でも「最後の訴え」を行い、大勝をもぎ取った「聖地」といえる。自民党関係者は「海江田氏との直接対決で決着をつける」と意気込む。

首相は秋葉原に先立ち、自民党前職が保守系無所属と接戦を繰り広げている山梨2区や、維新、自民、民主の前職が三つどもえ戦を展開する長野3区などに入る。谷垣禎一幹事長は、民主党の「牙城」といわれる愛知県で切り崩しを狙う。
公明党の山口那津男代表は岐阜、名古屋、静岡の各市を回り、比例代表東海ブロックの議席上積みを目指す。最後はJR池袋駅東口で演説する。
海江田氏は、都内の主要駅前を中心に回る。特に午後は東京1区内を重点的に回るとみられ、JR新宿駅西口で「最後の訴え」を行う。同じく自民党の「標的」にされている民主党の枝野幸男幹事長は、地元の埼玉5区をくまなく回り、JR大宮駅前で締めくくる。
地元に張り付く2トップに代わって全国を駆けめぐるのが、選挙区で安定した戦いぶりをみせる岡田克也代表代行らだ。岡田氏は、前回衆院選で選挙区全敗した北海道に入り、「民主王国」の復活を目指す。
維新の党は、本拠地の大阪でも苦戦が伝えられ、橋下徹共同代表(大阪市長)は神戸と大阪両市でマイクを握る。江田憲司共同代表は自らの支持基盤がある神奈川県と都内を回る。松野頼久代表代行は終日、地元の熊本で活動する。
次世代の党の平沼赳夫党首は自身の選挙区、岡山3区の大票田である津山市内を回り、第一声と同じ選挙事務所で遊説を終える。生活の党の小沢一郎代表も再び地元の岩手4区に入る。花巻、北上、奥州各市をくまなく回り、奥州市で活動を終える予定だという。
共産党の志位和夫委員長は、JR新宿駅東口を最後の演説場所にした。社民党の吉田忠智党首は、第一声と同じ大分県臼杵市に戻って「最後の訴え」を行う。(産経)
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