17964 地域医療のネットワークを担う新しい風    古澤襄

16日午前十時現在のブログ読者がアクセスしたトップ・ファイブで「緒方竹虎と右傾化、左傾化」が一位。緒方竹虎の名を若い人は知るまいと思っているので、期待半分の執筆だったが嬉しい。中野正剛の自決も知っておいて欲しい。
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この一週間、腸の状態が思わしくない。一日に二回、軟便が出て、嫌な気分に襲われる。正月には二人の娘一家が来て、松坂牛と神戸牛のすき焼きパーテイをすることになったので、酒やビールよりも良いと地元の牛久ワインをたっぷり買い込んだ。
あと二週間ちょっとで正月を迎えるので、それまでに腸内の調子を整えて置かねばならない。昨日来たホーム・ヘルパーに相談したら、今日くる訪問看護婦に相談した方がいいと言われた。一応、薬局で下痢止め薬を買ってきてくれたが、間もなく83歳になるので、腸内活動が低下しているとの見立て。
ホーム・ヘルパーと訪問看護婦の制度は知らない高齢者もいると思うが、利用した方がいい。牛久ワインを五本も買い込むと男の私でも重くて持てあますが、ヘルパーさんなら車で運んでくれる。
何よりも訪問看護婦は地域の医者やケア・マネジャーとネットワークを組んでいるので、病気持ちの高齢者にとってこれほど頼りに制度はない。一週間に二度、拙宅に訪れてくれるが、血液の酸素濃度、血圧測定などをして、それが即・医者やケア・マネジャーに伝わる。
私が過去二〇年間世話になっている地域の医者は隠れた名医。群馬大学医学部出身だが、学会には欠かさず出席していて、日進月歩の医学について詳しい。月に一度、この医者の診療を受けてきたが、私の骨髄腫を早期に発見してくれている。妻の認知症もこの医者のお陰で、筑波大学附属病院臨床医学系精神医学グループ長の朝田隆教授に紹介状を書いてくれた。
朝田氏は東京医科歯科大学医学部の出身だが、アルツハイマー病を中心に認知症疾患の基礎と臨床に携わり、脳機能画像診断の第一人者。
私の骨髄腫も総合病院取手協同病院の椎貝達夫院長に目の前で電話で相談してくれた。すぐ診察すると言ってくれて椎貝院長がまず腎臓の状態を診て、さらに血液内科の診察もしてくれた。
椎貝氏も東京医科歯科大学医学部の出身、ドイツのミュンヘン大学医学部生理学研究所に留学経験がある。日本腎臓学会の名誉会員だが、食事療法、血圧調整、薬物療法の三つを核にした「取手方式」という腎臓治療の第一人者。
共同通信社にいたので東大医学部や慶応医学部が日本の先進医療のメッカと信じていたが、これとは別に新しい医療の世界がこの半世紀の間に地方大学医学部を中心に開けてきている。国もこの動きに海外留学の国費を積極的支出してきた。
いま地域の医療ネットワークを担っているのは、地方大学医学部の出身者といっても過言ではない。椎貝院長の一番弟子だった前田益孝医師は長崎大学医学部。国費留学を二回して東京医科歯科大学の臨床教授。いまはJAとりで総合医療センター(旧総合病院取手協同病院)の副院長。私の身体は十二年間前田氏に診て貰ってきた。
これからの地域医療は大病院にすぐ駆けつけて長い待ち時間をかこつのではなくて、身近なところの医師に日頃の診療を頼み、その医師の判断で大病院に紹介状を出して貰うのが必要になる。もっともかかりつけの医師が大病院の一流医師と学会で親しいかは患者本人が判断しなければならない。
人当たりがいいサービス満点で商売上手の街医者はまず信用しないというのが私の信条となっている。
杜父魚文庫

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