パキスタン北西部のペシャワルでイスラム過激派組織が16日、学校を襲撃した事件で、死者の数は生徒を中心に140人を超え、国際社会からは事件を非難する声が上がっています。
パキスタン北西部の都市、ペシャワルで16日、軍が運営する学校にイスラム過激派組織「パキスタン・タリバン運動」の男ら7人が侵入して身に付けていた爆発物を爆発させ生徒らを無差別に銃撃しました。
軍が、学校に残された生徒たちの救出作戦を行い、銃撃戦の末、およそ10時間後、学校内を制圧しましたがパキスタン軍の報道官は16日夜会見し、生徒132人と学校の職員9人の合わせて141人が死亡、121人がけがをしたことを明らかにしました。
また、武装グループの7人全員が死亡しました。
今回の事件は、パキスタンで起きたテロ事件としては、2007年にブット元首相が標的になった最大都市カラチでのテロで180人以上が死亡して以来、最悪となり、国際社会からは国連をはじめ事件を非難する声が上がっています。
軍の報道官は会見で、「われわれはすべてのテロリストとその支持者、テロリストを保護するものたちを追い続ける」と述べ、ことし6月から北西部でイスラム過激派を標的に行っている軍事作戦を今後も継続する考えを強調しました。しかし、パキスタンでは今回の事件を含め、軍事作戦への報復として各地でテロや襲撃事件が相次いでいて、軍事作戦の効果に疑問の声が上がり始めています。(NHK)
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