18003 中韓に「親しみ感じない」過去最高…内閣府調査    古澤襄

内閣府は20日、「外交に関する世論調査」結果を発表した。中国、韓国に「親しみを感じない」と答えた人の割合がいずれも、1978年の調査開始以来の最高を更新し、中韓両国に対する国民感情の悪化が改めて浮き彫りとなった。
調査は今年10月、全国の成人男女3000人を対象に行われ、1801人(60%)が回答した。
中国に「親しみを感じない」と答えた人は83・1%(前年比2・4ポイント増)で、3年連続で増加した。中国船による沖縄県・尖閣諸島周辺への領海侵入やサンゴ密漁問題などが背景にあるとみられる。
安倍首相と中国の習近平(シージンピン)国家主席は今年11月、初の首脳会談を行ったが、冷え込んだ日中関係の本格的な改善には程遠いのが現状だ。天児慧(あまこさとし)・早大教授(現代中国論)は、「来年は戦後70周年でもあり、日中両政府がうまくかじ取りをしないと状況はさらに悪くなる」と指摘している。
韓国に対しては、「親しみを感じない」が前年比8・4ポイント増の66・4%となった。朴槿恵(パククネ)大統領が、歴史問題などでかたくなな態度をとり続けていることなどが理由にありそうだ。
また、「北朝鮮への関心事項」を複数回答で尋ねたところ、「拉致問題」が88・3%(前年比1・9ポイント増)と最も高かった。北朝鮮が今年5月、日本人拉致被害者らの再調査を確約したことが背景にあるとみられる。(読売)
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