18071 アフガンでの戦闘終結-国際部隊    古澤襄

■道半ばも、13年の戦いに幕-根強い治安悪化懸念
【ニューデリー時事】米軍を中心とする駐アフガニスタン国際治安支援部隊(ISAF)は28日、首都カブールで、アフガンでの戦闘任務終結を記念する式典を開催した。来年以降は規模を約1万2000人にまで縮小し、アフガン治安部隊の訓練など後方支援に回る。
米英軍による攻撃開始から13年、テロとの戦いは道半ばのまま、アフガン戦争は大きな節目を迎えた。だが、反政府勢力タリバンはいまだ強い勢力を保ち、各地で攻撃を激化。国際部隊の大幅撤退が治安悪化につながると懸念する声は絶えない。
「われわれは絶望の暗闇からアフガン国民を救い出し、その未来に希望を与えた」。ISAFのキャンベル司令官は28日の記念式典でこう演説し、任務の成功を強調した。
しかし、その言葉とは裏腹に、アフガンの治安は悪化の一途をたどっている。国連アフガン支援団(UNAMA)によると、テロによる2013年の民間人死傷者数は8615人と過去最悪の水準。14年はさらに悪化し、1万人に達すると推測される。
オバマ米大統領は、16年末までにアフガンから完全撤退する道筋を思い描く。だが、アフガンのアブドラ行政長官は「国際部隊の撤収は性急過ぎる」と指摘し、支援継続を要求。米国内でも、出口戦略の見直しを求める声が出始めた。(時事)
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