二〇一五年はどういう年になるのだろうか。あえて楽観的な見通しに立てばアベノミクスは前進するだろうが、都市部と農村部の格差が縮まらない予感がする。自民党大会で安倍総裁の再選となろうが、年末にかけて自民党内が動き出すであろう。
平成二十七年は「乙未(きのと・ひつじ)」の歳。十二支の未は、陽気が少し衰えて暗くはなるが、草木の実は成熟して、滋味も増してくるという。
外交面では日中・日韓関係が大きく転換する可能性はあまり期待できない。むしろ「日米韓」よりも「日米豪」同盟の強化を模索する年となりそうである。
内政面では春の統一地方選挙があるから、通常国会は野党攻勢が厳しくなるだろう。与党は丁寧な国会運営で乗り切る腹だが、果たしてそれだけで一強多弱の優位を保てるだろうか。大揺れになるとは思わないが、楽観できない政治情勢となりそうである。
安倍首相の昨年は戦後宰相として最多の外国訪問を行った。その労は尊いが、ことしは首相の健康に配慮して首相ブレーンは通常の外遊日程に戻すべきである。
杜父魚文庫
18090 新春来福 ことしも宜しくお願いします 古澤襄

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