■前倒しが望ましい=英首相
[ロンドン 4日 ロイター]英国のキャメロン首相は4日、2017年に予定している欧州連合(EU)加盟継続の是非を問う国民投票について、可能であれば前倒しする意向を表明した。
同国では反EUの英独立党(UKIP)が支持を拡大しているほか、与党・保守党内にもEU懐疑論があり、首相への圧力となっている。
キャメロン首相はBBCとのインタビューで「前倒しで実施できれば喜ばしい。EUとの関係をめぐる再交渉や国民投票に関する約束の実行は、早いほど良い」と述べた。首相はこれまで、今年5月7日の総選挙で保守党が勝利した場合は2017年に国民投票を実施すると言明していた。
これに対し、UKIPのナイジェル・ファラージュ党首はスカイニュースとのインタビューで、首相の計画している国民投票は「論旨のすり替え」であり、再交渉が実現する可能性は低いとの見方を示した。
キャメロン首相は7日、ドイツのメルケル首相とロンドンで、EU加盟国からの移民の社会保障制度の制限などの改革案について協議する予定。キャメロン首相はEU内の条約変更を求める考えだが、メルケル首相はEUが保障している域内労働者の移動の自由を制限することは認めない構えだ。(ロイター)
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