18143 仏週刊紙銃撃犯殺害、食料品店の容疑者も死亡・人質4人犠牲    古澤襄

[パリ/ダマルタンアンゴエル 9日 ロイター]フランスのパリ北東ダマルタンアンゴエルの印刷会社に立てこもっていた週刊紙銃撃事件の容疑者兄弟が9日、治安部隊の突入によって殺害された。またパリ東部のユダヤ系食料品店で人質を取り立てこもっていた容疑者も殺害され、人質4人が犠牲となった。


パリ中心部にある週刊紙「シャルリー・エブド」本社で7日、12人が射殺された銃撃事件は、3日目にして急展開を迎えた。


容疑者の1人は死亡する直前、自分は武装組織アルカイダから資金援助を受けていると明らかにしていた。


オランド大統領は、テレビ演説で、フランスに向けられた危機はまだ収束していないとした上で「(容疑者らは)狂人かつ狂信的であり、イスラム教とは何の関わりもない。フランスが直面する脅威は終わりを迎えていない」と語った。


当局は、週刊紙銃撃事件後に逃走していた兄弟のサイド・クアシ(34)、シェリフ・クアシ(32)両容疑者の死亡を確認した。さらに兄弟が取っていた人質の無事も確認した。


政府筋によると、ダマルタンアンゴエルの印刷会社に立てこもっていた兄弟は死亡する前、建物から姿を表し、警察隊に向かって発砲した。


死亡する直前、兄弟の1人はBFMテレビとの電話インタビューで、イエメンのアルカイダから資金援助を受けていると語った。


この事件とほぼ同時刻、パリ東部のユダヤ系食料品店でも男が人質を取り立てこもる事件が発生した。警察が突入し、容疑者のアメディ・クリバリ容疑者(32)が殺害されたものの、犯人が取っていた人質4人も死亡した。  


同容疑者は死亡前、BFMテレビに電話をかけ、過激派「イスラム国」に忠誠を尽くしていると語った。同容疑者はさらに週刊紙銃撃事件の容疑者兄弟と一緒に攻撃を画策したことを明らかにした。


警察は死亡した容疑者3人全員が同一のイスラム系組織に関与していたと断定した。(ロイター)


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