12日の欧州株式相場は反発。投資家が原油一段安による影響を見極める中で不安定な展開となったが、欧州主要企業600社で構成するStoxx600指数は買収の発表が相次いだヘルスケア銘柄が買われて上昇した。
Stoxx600指数の終値は前週末比1.94ポイント(0.57%)高の339.87。取引序盤には一時1%高まで値上がりしたものの、エネルギー価格がさらに下げ進む可能性が注目され、米国市場の取引開始後に上げ幅を削った。
主要市場では、ドイツのDAX指数が133.40ポイント(1.38%)高の9781.90、フランスのCAC40指数が49.17ポイント(1.18%)高の4228.24と反発した一方、英FTSE100指数は0.28ポイント(0.00%)高の6501.42とほぼ横ばいで取引を終えた。
原油価格が5%余り下げる中、Stoxx600指数の石油・ガス指数は1.3%安となった。ただし、原油安は短期的に株式市場を圧迫するものの、長期的には好材料になるとの向きが多い。
プライベートバンク、クーツのアラン・ヒギンス英国最高投資責任者(CIO)は「原油価格の下落は向こう1年間に世界経済の緩やかな改善が続くとみるわれわれの見解を支持すると考えている」と述べた。
ここ最近大幅に値下がりしていたギリシャのアテネ総合指数は3.78%高と急反発。総選挙を月末に控えて強い売り圧力にさらされていたギリシャ国債もこの日は買われた。(米ウォール・ストリート・ジャーナル)
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