■次の標的は李源潮(団派ナンバーツー)か 息子が京都に豪邸を所有(英領バージン諸島のダミー企業で登録)
胡耀邦の右腕だった令計画(中央弁事処前主任)の失脚にひきつづき、習近平は「腐敗撲滅」を掲げて、団派の実力ナンバーツーの李源潮(国家副主席)を狙った。
しかし、この追求を最後まで貫徹するとなると、習は「団派」(共産主義青年団)を正面の敵とすることになり、権力闘争の過程ではかなりリスキーである。
李源潮の息子は李海進という。
復旦大学(上海の名門大学)を卒業後、早々と夫妻で米国にわたり、ハーバード大学でまなび、エール大学でMBAを取得した。
上海へいったん帰国後、外資系銀行からスイス企業のノバルティス(世界40ヶ国、従業員9万人の大企業)の幹部に抜擢され、またも米国へ移住した。
2010年前後、幹部の子息等が海外で就職したりするのは腐敗の象徴として、留学先からの一斉帰国運動がおこり、習近平も、一人娘の習明澤を留学中だったハーバードから帰国させた。
李源潮も米国から息子夫婦を帰国させた。
方正集団(北京大学スピンオフの企業)役員の李友が、収賄で京都の豪邸を所有しているという醜聞が暴かれ、この一連の取り調べの過程で、李源潮の息子が、京都に「潤心庵」という企業が所有する豪邸が登記されていることが判明した。
令計画も京都の豪邸所有が騒がれた。
李海進と親族名義での登記はされておらず、英領バージン諸島に登記されたダミー企業名義で登録があるという。
これらの本当の所有者は令計画の弟である令完成と李友の娘、そして李源潮の息子の三人ではないかという疑惑が急浮上した(『博訊新聞網』、2015年1月21日)
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