18232 後藤さんの母親 声明文で解放訴え    古沢襄

イスラム過激派組織、「イスラム国」とみられる組織に拘束されているジャーナリストの後藤健二さんの母親が午前9時半から記者会見し、声明文の中で「イスラム国の皆さん、健二はイスラム国の敵ではありません。解放してください」などと訴えました。

ジャーナリストの後藤健二さんの母親の石堂順子さんは、23日午前9時半から海外の報道機関の特派員やジャーナリストが参加する東京・千代田区の日本外国特派員協会で記者会見しています。

順子さんは会見の前に声明文を出し、この中で「わたしはこの3日間、ただただ、悲しくて泣いていました。健二は幼い頃から心の優しい子でした。健二はいつも『戦地の子どもたちの命を救いたい』と言っていました。中立な立場で戦争報道をしてきました」と記しています。

そのうえで、「イスラム国の皆さん、健二はイスラム国の敵ではありません。解放して下さい。日本はイスラム教諸国の敵ではなく、友好関係を保ってきました。あと残された時間はわずかです。日本政府の皆さん、健二の命を救って下さい」と後藤さんを解放するよう訴えました。

■声明文の全文「健二の命を救って」

イスラム過激派組織、「イスラム国」とみられる組織に拘束されているジャーナリストの後藤健二さんの母親が出した声明文の全文です。

「私は石堂順子と申します。ジャーナリスト後藤健二の実の母親です。多くの外国人記者の皆さんにお集まりいただき、感謝します。日本国民・日本政府の皆さん、諸外国の皆さんに健二が大変ご迷惑をおかけしていることに心よりおわびします。私はこの3日間、ただただ、悲しくて、泣いていました。表現できません。

健二は幼いころから心の優しい子でした。健二はいつも『戦地の子どもたちの命を救いたい』と言っていました。中立な立場で戦争報道をしてきました。イスラム国の皆さん、健二はイスラム国の敵ではありません。解放して下さい。

日本は戦争をしないと憲法9条に誓った国です。70年間戦争をしていません。日本はイスラム教諸国の敵ではなく、友好関係を保ってきました。日本は唯一の被爆国です。アメリカによる広島と長崎への原爆投下で数十万人が亡くなりました。あと残された時間はわずかです。日本政府の皆さん、健二の命を救って下さい」。(NHK)

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