イスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織が、拘束している後藤健二さんの解放と引き換えにヨルダンで収監されている死刑囚の釈放を要求していることを受けて、ヨルダン政府は、国内で根強い釈放に否定的な意見も考慮しながら慎重に対応策を探るものとみられます。
「イスラム国」とみられる組織は日本時間の24日の夜、インターネット上に湯川遥菜さんを殺害したとする音声付きの画像を投稿し、後藤さんの解放と引き換えにヨルダンで爆弾テロ事件に関わったとして収監されているサジダ・リシャウィ死刑囚を釈放するよう要求しています。
ヨルダン政府の報道官は「この事件についてはコメントできない」としており、政権に近い議員は「要求の背後に何か隠されていないか、精査する必要がある」と述べて、要求の真意を慎重に見極める必要性を強調しました。
ヨルダンで現地対策本部を指揮する中山外務副大臣は25日夜、ヨルダン政府にリシャウィ死刑囚の釈放を求めていくのかとの報道陣の質問に対し、「回答は差し控えたい」と述べ、方針を明らかにしませんでした。
ヨルダン国内ではテロリストを釈放すべきではないという否定的な意見も根強く、ヨルダン政府は、こうした意見や日本政府の意向を考慮しながら慎重に対応策を探るものとみられます。(NHK)
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