18282 ヨルダン「死刑囚釈放の用意」    古沢襄

■日没までの釈放要求の新投稿も

 
(CNN) フリージャーナリストの後藤健二さん(47)を拘束しているイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が引き換えにサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を要求している問題で、ヨルダン政府は要求に応じて死刑囚を引き渡す用意があると表明した。

また、後藤さんを名乗る人物による新たなメッセージがインターネット上に投稿された。ヨルダン政府がイラク人のリシャウィ死刑囚をイラク・モスル時間29日日没(日本時間同日深夜)までにトルコ国境に連れてこなければ、先月ISISに拘束されたヨルダン軍のパイロット、モアズ・カサスベさんが「直ちに」殺害されるとの内容で、ISISの支持者により投稿された。CNNはこのメッセージの信ぴょう性を確認できていない。

ヨルダンのジュデ外相は28日、CNNの取材に対し、カサスベさんをISISが解放すれば、リシャウィ死刑囚を釈放すると語った。

政府の発表では後藤さんについては言及していない。しかしジュデ外相は、後藤さんも「もちろん」人質交換の対象になると言明。ただしカサスベさんの解放を優先するとした。
 

ISISの指定した24時間の期限は既に過ぎている。ISISがヨルダン政府の申し入れを受け入れるかどうかは不明。

カサスベさんはまだ生きているとISISは主張するが、ヨルダン政府は生存を証明するよう要求している。これに対する返答はまだないという。

27日にインターネットに投稿されたビデオでISISは、ヨルダン政府がリシャウィ死刑囚を釈放しなければ24時間以内に後藤さんとカサスベさんを殺害すると予告していた。

後藤さんの母、石堂順子さんは安倍首相に、「健二の命を救って下さい。ヨルダン政府との交渉にどうか最後まで全力を挙げて下さい」と訴えた。

カサスベさんの父も27日、「私たちとは無関係の作戦でヨルダンの国境を越えた戦闘にモアズを送り込んだ人たちは、モアズを取り戻すために全力を尽くして欲しい」と語っている。(CNN)

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