後藤健二さんがイスラム過激派組織「イスラム国」によって殺害された。
ある程度は覚悟していたとはいえ国民が等しく無事救出を願っていただけにショックは大きい。
しばらくは日本政府が後藤さんを救出できなかった責任追及で様々な議論が新聞・テレビを賑わすだろうが、それもいつしか忘れられる。すでに海外の日本人が五十人以上もイスラム・テロの犠牲になっている。
それでも日本はイスラム・テロに屈せずに世界第三の経済大国として国際社会と連携して中東への食糧、医療などの人道支援を加速・拡大せねばならない。
同時にイスラム・テロリストは「われわれの軍はお前たちの血に飢えている」と威嚇してきた。人道支援を加速・拡大することは、国内外の日本人がテロリストの攻撃目標になることを意味する。
後藤さんの殺害を機に日本は国内外の邦人の安全確保を再構築することを迫られている。
■イスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織が日本時間の1日午前5時すぎ、拘束され後藤健二さんを殺害したとする動画をインターネット上に投稿しました。
日本政府はこの動画の信ぴょう性などについて確認を急いでいます。
動画の長さは1分余りでまず、「日本政府へのメッセージ」という英語とアラビア語の文章が表示されます。
続いてオレンジ色の服を着た後藤さんとみられる男性が砂漠のような場所でひざまずきその後ろにナイフを持った黒い服を着た覆面姿の戦闘員とみられる男が立っています。
男は英語で、「日本政府は邪悪な有志連合に参加した愚かな同盟国と同じように『イスラム国』の力と権威を理解できなかった。
われわれの軍はお前たちの血に飢えている。
安倍総理大臣よ、勝てない戦争に参加した向こう見ずな決断によってこのナイフは後藤健二を殺すだけでなく今後もあなたの国民はどこにいても殺されることになる。日本の悪夢が始まる」と話しています。
そして最後に後藤さんが殺害されたとみられる画像が映し出されています。
覆面姿の男はイギリス英語のアクセントで話し、先月20日に「イスラム国」とみられる組織が後藤さんを殺害すると脅迫した動画に出てくる男と共通点があります。
また、動画の左上には、「イスラム国」の広報部門が声明などを発表する際に利用するロゴが表示されています。
日本政府は、この動画の信ぴょう性などについて確認を急いでいます。(NHK)
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