■リシャウィ死刑囚の死刑執行…ヨルダン国営TV
【アンマン=久保健一】イスラム過激派組織「イスラム国」は3日夜(日本時間4日未明)、拘束していたヨルダン空軍パイロットのムアズ・カサースベ氏(26)を殺害したとするビデオ映像を動画サイトに投稿した。
ヨルダン政府は、軍事的な報復を行う考えを表明。ヨルダンの国営テレビは4日、イスラム国が釈放を要求していたサジダ・リシャウィ死刑囚の死刑執行が行われたと報じた。ヨルダンとイスラム国の緊張関係が高まる恐れが出てきた。
国営テレビは同日、「政府はカサースベ氏が1月3日に殺害されたと確認した」と報じた。根拠は不明。訪米中のアブドラ国王は3日、テレビ演説で「卑劣なテロだ」と非難した。
映像は22分34秒で、3日午後7時(同4日午前2時)頃にインターネット上に投稿された。オレンジ色の服を着て、おりの中に入れられたカサースベ氏とみられる男性が、体に火が付いて死亡する様子が映っている。映像の左上には、イスラム国の旗をかたどったロゴが示されている。
映像では、空爆などのイスラム国掃討作戦を展開する「有志連合」の一員であるヨルダンを、アラビア語で執拗しつように非難。空爆でイスラム国戦闘員が負傷したとする場面のほか、空爆参加国の国旗なども映像に盛り込んでおり、空爆の報復としての意味合いを示す狙いがあるとみられる。(読売)
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