【アンマン=久保健一】ヨルダン軍は5日、イラク、シリアにまたがるイスラム過激派組織「イスラム国」の拠点に対する空爆を再開した。
軍当局者が本紙に明らかにした。ヨルダン国営テレビは同日、「わが軍の戦闘機の編隊が任務を終えて帰還した」と伝えた。
軍は、米国主導の有志連合の空爆に参加したパイロットのムアズ・カサースベ氏(26)が昨年12月にイスラム国に拘束されて以降、空爆参加を停止したとみられていた。
ヨルダンのアブドラ国王は4日、軍・治安当局幹部との協議で、「我々の信仰、価値観、原則を守るため(イスラム国の)拠点に容赦ない攻撃を実施するだろう」と、空爆強化の方針を示した。
国王は5日、カサースベ氏の父サフィ氏らを弔問した。サフィ氏は4日の声明で「ヨルダン政府が厳しい復讐ふくしゅうを実行することを期待する」と述べた。(読売)
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