■有志連合が空爆支援
【ワシントン】有志連合による過激派組織「イスラム国」掃討作戦の関係者らは9日、イラクのモスルに向かう主要ルートの主要拠点をクルド人自治区の治安部隊ペシュメルガがイスラム国から奪還した際、支援のため米軍をはじめ有志連合の軍が空爆を実施したことを明らかにした。
関係者らによれば、ペシュメルガはモスル北方の戦略的拠点3カ所を制圧したが、その際これを支援するため、有志連合が近接航空支援(CAS)を行った。奪還したのはチグリス川にかかる橋の近くにある橋頭堡(ほ)だ。橋頭堡とは橋の近くにあり、部隊の足場となる拠点として利用できる場所を指すという。
イスラム国掃討作戦を指揮するジェームズ・テリー米陸軍中将は「このペシュメルガによる作戦は、統率のとれた有能な地上軍と連携することでイスラム国を打倒できることを示す好例だ」と述べた。
有志連合は、今年に入ってモスル奪還のためイラク軍およびペシュメルガと連携して準備を進めており、その前段として、モスルに至る物資や兵力の供給網の切断を図っている。
米政府および議会当局者によれば、ホワイトハウスは11日に、イスラム国掃討のための軍事作戦に対する承認を議会に求める予定だ。
有志連合は昨年8月以降、イラクとシリアで2000回以上の空爆を実施している。その半分以上は米軍によるものだが、ヨルダンはイスラム国に拘束された同国軍パイロットが殺害された動画が公開された後、空爆を強化している。(米ウオールストリートジャーナル)
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