デンマークで表現の自由を巡る会合が開かれていた会場に向けて何者かが銃を発砲して、1人が死亡、3人がけがをしました。
会合にはイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を描いた画家も出席していて、デンマークのシュミット首相はテロ行為だと非難しました。
デンマークの首都コペンハーゲンで14日、表現の自由を巡る会合が開かれていた会場に向けて何者かが銃を発砲しました。
地元のメディアは、目撃者の話として、およそ2分間に30発の銃声を聞いたと伝えています。
警察の発表などによりますと、この銃撃で、会合に出席していた男性1人が死亡、警察官3人がけがをし、銃撃した人物は現場から逃走したということです。
この会合には、2007年にイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を描いてイスラム諸国などから非難を浴びたスウェーデン人の画家やデンマーク駐在のフランス大使も出席していましたが、けがはなかったということです。
この銃撃事件についてデンマークのシュミット首相は声明を発表し、「銃撃は政治的な攻撃でありテロ行為だ」と非難し、全土での警戒を指示しました。
警察は、銃撃のあと犯人が逃走に使ったとみられる車を市内で見つけ、銃撃に関わったとみられる男の写真を公開して行方を捜査しています。
■フランスも「テロ」と非難
コペンハーゲンで開かれていた表現の自由を巡る会合には、先月、新聞社が襲撃される事件が起きたフランスからデンマーク駐在の大使が出席していました。
コペンハーゲンでの事件を受けて、フランスのオランド大統領は声明を発表し、事件を「テロ」だとしたうえで、デンマークのシュミット首相に対して連帯の意を伝えたことを明らかにしました。
また、フランスのファビウス外相も声明で「今回のテロを断固として非難する。フランスはテロとの闘いにおいて、デンマークの人々とともにある」と述べました。(NHK)
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