■外国の防衛産業も投資条件緩和し、積極誘致に方針転換
インドが国防産業の本格的な育成に乗り出す。
「インド洋に進出した中国の海軍力の脅威と宿敵パキスタンの軍拡。そして中国とパキスタンのインド領への侵攻を、このまま放置するわけにはいかない」とモディ首相は発言した。
2015年2月18日、バンガロールで開催されている防衛産業展覧会に出席したモディ首相は「国産兵器開発に本格的に乗り出す」として当面、80億ドルを注ぎ込んで最新鋭軍艦と7機のステルス機を作るとした。
バンガロールはIT産業のメッカとして世界に知られ、ソフト開発では世界の有力企業が進出している高原都市だが、同時にエアバス、ロッキードマーチン、ボーイングなども進出している防衛産業都市でもある。
日本企業もハイテク産業の多くが拠点をもっている。
これまで外国防衛企業のインドとの合弁比率は26%だったため、ボーイングなども部品生産と機体の組み立てのベンチャー形式にとどめた。ボーイングとタタのベンチャー企業もボーイングの出資は26%だった。
ところが、インド政府の新しい方針では49%まで認められることとなり、外国企業の進出条件が大幅に緩和される。
インドの国防予算は年間300億ドルで、中国の四分の一ていど、しかもこれまでは世界最大の武器輸入国であり、ロシア製、米国製のマーケットでもあった。
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