■米当局者が明言
【ワシントン=今井隆、カイロ=溝田拓士】中東地域を管轄する米中央軍当局者は19日、イスラム過激派組織「イスラム国」が実効支配するイラク北部モスルの奪還に向けた準備を進めていると表明した。
イラク軍などの兵士計2万~2万5000人を投入する作戦を今年4~5月に始め、「イスラム国」掃討を本格化させる構えだ。
モスルはイラク第2の都市で、昨年6月に「イスラム国」が占領した。当局者によると、モスルの「イスラム国」戦闘員は現在1000~2000人に上るという。
これに対し米中央軍は、イラク軍の5個旅団を攻撃の主力に据え、クルド人部隊の3個旅団にモスルの北方と西方から攻めさせる作戦を計画している。市街戦となった場合、モスルの元警察関係者らで構成する部隊も合流させる予定だ。
一方、イラクのクルド系メディアは17日、「モスル奪還に10か月はかかる」とするクルド人軍事専門家の分析を報じた。
イラク軍は米欧による軍事訓練を受けているが実戦経験に乏しいが、「イスラム国」の戦闘員はゲリラ戦を得意としている。このため、市街戦が激化したり市民に紛れた自爆テロが頻発したりする可能性があるという。(読売)
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