■こちらが本当のトップセブン つねに外遊をともにする王炉寧、行動を管理する栗戦書に加えて
王炉寧は「中国のキッシンジャー」。外遊をともにして外交演説草稿をまとめる。いってみれば、大統領安全保障担当補佐官だ。かれは江沢民、胡錦涛にも外交顧問として仕えた。したがって完璧な習近平派とは言えないが、超派閥的存在といったところ。
栗戦書は中央弁公室主任で、米国の大統領首席補佐官。栗は太子党でもあるが、習が下方された陝西省以来の親しい朋でもある。
この二人は現在中央委員であり、次期執行部(常任委員会)入りが確実と言われる。
つぎに習近平の周りを囲む軍師的な側近グループがある。
総書記弁公室主任の丁僻祥、福建省宣伝部長の李書磊(北京の神童といわれた李は国内演説草稿を担当する)、中央党学校常務副校長の何毅亨(反腐敗の理論構築)、国家発展改革委副書記の劉?(北京101中学で習と同級生)、中央軍事委員会主席弁皇室主任の?紹軍(彼は軍歴がなく、習の秘書だった)。
これら七名が習近平軍団の中核であると多維新聞網(2月24日)が伝えている。
政権発足当時、「軍師」といわれた劉源(劉少奇の息子)は視界から消えた。日本が期待する胡徳平(胡耀邦の息子)は民主化理論派なので、民主化を嫌う習の視界には、最初から入っていない。
(註 王炉寧の「炉」はさんずい、丁僻祥の「僻」はくさかんむり、沖紹軍の「沖:は金扁」
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