ロシアで野党指導者ネムツォフ氏が殺害された事件を受けて、首都モスクワではプーチン大統領に批判的な市民数万人が追悼の行進を行い、事件の早期解明を訴えるとともにプーチン政権の政策に異議を唱えました。
ロシアの野党指導者ネムツォフ氏がモスクワで何者かに銃で撃たれて殺害された事件を受けて、モスクワ中心部の通りで1日、追悼の行進が行われ、主催者の発表で4万人以上の市民が集まりました。
この日はもともと、プーチン大統領に批判的な市民グループの呼びかけで集会が開かれる予定でしたが、呼びかけ人の1人だったネムツォフ氏の殺害を受けて、急きょ追悼の行進に変更されました。
参加者たちはネムツォフ氏の写真を掲げながら「犯罪者を許さない」などと声を上げ、事件の早期解明を求めておよそ2キロを行進しました。
また、参加者たちは、ネムツォフ氏が生前、プーチン政権のウクライナ政策に批判的だったことをたたえ、親ロシア派の後ろ盾となっているプーチン大統領を批判しました。
参加した女性は「ネムツォフ氏はウクライナで意味のない流血が続いていると話していましたが、私も同じ意見です。プーチン大統領は独善的だ」と話していました。
モスクワでプーチン大統領に批判的な市民がこれほど大勢集まったのは最近では例がなく、その背景には、ウクライナ情勢に関する欧米の制裁の影響などでロシア経済が悪化していることに対して市民の間で不満が強まっているという見方も出ています。 (NHK)
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