■クリミア強行訪問し放言&妄言連発
鳩山由紀夫元首相が、またやらかした。
ロシアが軍事力を背景に一方的に併合したウクライナ南部クリミアを強行訪問したうえ、日本政府の見解と180度違う発言を披露し、ロシア側に都合良く利用されたのだ。
鳩山氏はこれまでも「元首相」として持ち上げられ、国益を損ねた“前科”がある。いっそのこと、パスポートを返納させられないものか。(夕刊フジ)
「(クリミアで実施された住民投票は)ウクライナの憲法にのっとって平和裏に、民主的に行われた」「日本政府は、欧米諸国に追従するより、自主的な状況評価をすべきだ」「(ロシアへの)制裁が早期に解除されるよう全力を尽くす」
鳩山氏は11日、クリミアの中心都市シンフェロポリで記者会見し、こう語った。あきれた放言・妄言というしかない。
日本政府は、欧米諸国とともに、ロシアのクリミア併合を「国際法違反」として非難している。これと正反対の鳩山発言は、国際社会に日本の立場を誤解させ、ロシアに「併合の正当性」を与えたことになる。
■民主党も突き放していたが、悪い予感は的中した…
菅義偉官房長官は、鳩山氏のクリミア訪問を「総理まで経験した政治家としてあまりにも軽率で、極めて遺憾だ」と批判。かつて所属した民主党の枝野幸男幹事長も「民主党は一切関知するものではない」と突き放していたが、悪い予感は的中した。
原田親仁駐ロシア大使は「(鳩山氏は)日本政府の立場に著しく反するような言動をされている。大変遺憾に思っている」と述べた。
同様のことは、2012年のイラン訪問、13年の中国訪問でもあった。特に、鳩山氏は中国で「(沖縄県・尖閣諸島は)中国からみれば(日本が)盗んだと思われても仕方がない」と発言し、「国賊」(小野寺五典防衛相=当時)と罵られている。
評論家の屋山太郎氏は「鳩山氏には首相経験者という自覚がまったくない」と断じ、続ける。
「カネに困っていないから、好き勝手に海外に行って、やりたい放題だ。日本ではすでに『とんでもない首相経験者』という評価が定着しているが、そろそろ、世界の国々も『困った人物だ』ということが分かってきたのではないか」
まさに、「○○につける薬はない」といった状況だが、今後も狡猾な他国に利用されないため、鳩山氏のスタンドプレーに歯止めをかけることはできないのか。
旅券法第十九条五には「渡航先における滞在が(中略)日本国民の一般的な信用又は利益を著しく害している」場合には、旅券(パスポート)返納を命じることができるとある。外務省旅券課の担当者に「鳩山氏の旅券を取り上げられないのか?」と尋ねると-。
「今はそういう(=旅券返納を命じる)状況には至っていない。現地の日本人の信用が貶められ、その結果、石を投げられるなどの状況になれば別かもしれないが…」
このまま鳩山氏を放置すれば、もっとひどい事態を招くことにならないか。心配だ。(産経)
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