■中道左派と拮抗、連立交渉はリクード優勢か
【テルアビブ=大内清】イスラエル国会(定数120)の前倒し選挙は17日、開票が行われ、地元メディアの出口調査によると、通算4期目を目指すネタニヤフ首相の右派リクードと、労働党(ヘルツォグ党首)を中心とする中道左派連合がほぼ同数の27議席前後を確保した。
今後は首相指名に向けた連立交渉が本格化するが、極右や宗教政党との関係が近いリクードの方が有利なため、ネタニヤフ氏が政権を維持するとの見方が強まっている。
リクードは一時、劣勢が伝えられたが、最終盤で巻き返しに成功。ネタニヤフ氏は17日夜、ツイッター上で「リクードの偉大な勝利だ」と宣言した。
複数のテレビ局によると、予想議席はリクードが28~27議席、中道左派連合が27議席。アラブ系の統一会派は13~12議席で第3勢力となる見通しとなった。
また、中道のイェシュアティドや、元リクードのカハロン党首率いる中道新党クラヌ、パレスチナ国家樹立を否定する極右、ユダヤの家もそれぞれ12~8議席程度を獲得。連立交渉ではこれらの党の取り込みが焦点になるとみられる。
今後はリブリン大統領が1週間以内に、ネタニヤフ氏とヘルツォグ氏のうち、連立を成功させられる可能性が高い判断した方に組閣を要請する。(産経)
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