北アフリカのチュニジアで起きた銃の乱射事件に巻き込まれた日本人観光客たちは、地中海を周遊するクルーズ船に乗って首都のチュニスを訪れていました。
船の運航会社の日本法人や東京の旅行会社によりますと、このクルーズは大型客船のMSCスプレンディダ号で、地中海沿岸の4か国を周遊する予定でした。
連日のように各国の観光地を巡るため人気が高く、乗客およそ3700人、乗員およそ1200人が乗っていたということです。
被害者の乗船を手配した東京の旅行会社によりますと、料金は往復の飛行機代を含め10万円台から50万円台で客室やオプションツアーによって異なるということです。
船は今月13日にスペインのバルセロナを出港し、14日にフランスのマルセイユ、15日にイタリアのジェノバ、16日にイタリアのチビタベッキア、17日にイタリアのパレルモに寄港し、18日にチュニスに入港したということです。
そして、18日の午後にチュニジアを出港し、20日に再びスペインのバルセロナに戻る予定だったということです。
大手旅行会社によりますと、チュニジアへの旅行では、こうした地中海を周遊するクルーズ船を利用したツアーが人気を集めているということです。
ヨーロッパの主要な港を経由しながら、北アフリカのチュニジアまで巡るものが多く、日本からは飛行機での移動や船への乗り換えを含めて、10日以上の日程のものが一般的だということです。
このため、時間などに余裕のある中高年に特に人気が高いということです。
観光庁によりますと、チュニジアを訪れた日本人は国連の機関のまとめで、おととしは6460人で、気候がよい1月から3月に多くのツアーが組まれ、4月以降はシーズンオフになるということです。(NHK)
<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>
コメント