”愛国心”と大上段に振りかぶられると、何と大げさな!と身を避けるのが私たちの世代ではないか。根底には「忠君 愛国」を徹底的に仕込まれた戦時中の国民学校教育に反発する気持ちが残っている。
だから内閣府が21日付で発表した「社会意識に関する世論調査」で、「国民の間に『国を愛する』気持ちをもっと育てる必要があるかどうか」を尋ねたら、75.8%が「そう思う」と回答した・・といっても、まあ政府のお仕着せ調査だろうと、斜に構えてみていた。
それが三月二十二日のブログ・トップ5で一位で読まれている。直接、コメントを寄せてくれた読者もいる。
戦後七十年、日本人のものの考え方が少しづつ変わってきたのだろうか。
私が考える”愛国心”は「忠君 愛国」ではない。私を産んでくれた父や母を敬い、血が繋がる一族や、同じ地域でふれ合う仲間を大切にする”心”こそが”愛国心”の基本だと心得ている。
それにしては、親殺し、子殺しが横行する世相を見せつけられて、”愛国心”の基本すらまだ確立されていないと、やはり斜に構えざるを得ない。
もっとも親殺し、子殺しが横行する世相は、多くの日本人にとっては、少数の不心得者の所作である。社会全体が厳しく指弾している。
社用で海外出張から帰国すると、いつも思うのだが、空からみる緑に包まれた日本の美しさに感動する。こんな美しい国は他にない。やはり、この国に生まれて良かったと思う。
空港に出迎えてくれた一家、仲間たちと手を握ってしみじみと日本人で良かったと思う。この人たちを大切にする気持ちこそが”愛国心”なのであろう。
①内閣府世論調査 75%が「愛国心を育てる必要あり」古沢襄
②「米国の東アジア外交に転換の兆し」 桜井よしこ
③米国の「失望」表明、これから西側の団結に亀裂がはいる?宮崎正広
④色街の昭和史 渡部亮次郎
⑤北朝鮮はいつでも核ミサイル発射可能 古沢襄
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