18645 中韓が歴史認識で日本攻撃    古沢襄

■3カ国首脳会談への道は依然険しく…

【ソウル=楠城泰介】21日の日中韓外相会談では、中国が歴史認識問題に固執し、日本は応戦することになった。

中国は、安倍晋三首相が夏に出す戦後70年談話を「歴史カード」として利用する態度を改めていない。未来志向を主張する日本との間で溝は埋まらなかった。

日中、日韓の個別外相会談でも中韓両国は歴史問題を持ち出した。3カ国の首脳会談の早期開催への努力で一致したが、実現への道は依然険しい。

「本日は冬が終わりをつげ新しい季節が始まる春分の日だ。光が闇を追い払い始める日に3カ国の外相が新しいスタートをきることは祝福すべきだ」
 

ソウル市内の新羅ホテル内に設置された会議場。会談の冒頭、議長国・韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は日中両国に連携強化を訴えた。

しかし、3カ国の実態は「春」が来るとはとてもいえないままだ。

岸田文雄外相は「未来志向」による連携強化を唱えたが、中国の王毅外相は歴史問題で牽制(けんせい)するなどかたくなな態度だった。この姿勢に韓国が同調し、共同発表文書には「歴史の直視」が盛り込まれた。

王氏は会談後の共同記者会見でも「(日本の)歴史認識が3カ国の協力を阻害してきた。歴史問題は過去形ではない。現在進行形だ」と強調した。

中国が3カ国首脳会談をめぐって戦後70年談話を持ち出していることについて、日本の外務省幹部は「3カ国の協力関係強化が目的で、二国間の懸案事項をとりあげる枠組みの会談ではないはずだ」と不快感をあらわにする。

歴史問題で中国と共闘する韓国だが、3カ国首脳会談の開催時期については必ずしも戦後70年談話を交渉材料にはせず、「前向きな姿勢をみせていた」(外務省幹部)という。

ただ、21日の共同発表文書は、首脳会談の開催時期を「3カ国にとって最も早期で都合のよい時期」とだけ記した。これでは、いつになったら一致点が見いだせるのか、「期限なき努力目標」の域を超えないものだといえそうだ。(産経)
 

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