40歳前後の複数の韓国人女性から聞いた話がある。「日本の政治家には格好いい人が多い」と。中でも、よく名前が挙がるのが、岸田文雄外相だ。
「スラッとしてハンサム」「知的」「落ち着いた表情がいい」「ダンディーですてき」「洗練されている」。とにかく、ベタほめ。「日本人の目から見てどうですか?」とも聞かれた。人ごとながら、わが日本国の外相がほめられて気分も悪くない。「格好いいねえ。全くかなわないや」と答えておいた。
その岸田外相が先週、日中韓外相会談のため訪韓した。“岸田ファン”の一人は、「取材で会えますね」と真剣にうらやましがっていた。まるでトレンディー俳優扱い。「政治や外交とこれは別の話」とも。「ヨン様じゃなく、まるでフミ様だな」と、こちらはほほえましく聞いていた。
慰安婦問題など歴史認識で、日本には常に厳しい韓国。その現地で岸田外相は、まさに歴史認識を含む懸案について韓中の外相を相手に話し合った。会談に臨む姿はニュース番組で放映され、韓国の“隠れファン”も目にしていたはずだ。
外相としての力量は無論、外交では見た目の印象も重要な要素となり得る。ごく少数の声ではあるが、韓国人の正直な意見にそう感じた。(産経)
<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>
コメント