■横須賀基地に配備 哨戒ヘリなど9機が同時運用
海上自衛隊最大となる新型ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」(基準排水量1万9500トン)が25日、就役した。
これに先立ち横浜市の「ジャパンマリンユナイテッド」横浜事業所磯子工場で防衛省への引き渡し式が行われた。
いずもは横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備され、離島防衛作戦や大規模災害時に洋上司令部として活用される。
同日午前11時ごろ、甲板後部に自衛艦旗が掲げられた後、中谷元防衛相が艦長の吉野敦1等海佐ら乗組員に対し、「輸送や医療など各種機能が充実し、国際緊急援助活動などに一層協力できるようになった。任務に即応できるよう最善を尽くしてほしい」と訓示した。
いずもの全長は248メートル。搭載した哨戒ヘリなど9機の同時運用が可能で、他艦艇への燃料補給にも当たる。乗員470人のほかに約450人が長期宿泊でき、電子会議室や手術室なども備えている。
建造費は約1200億円で、2013年8月に進水し、艦内装備の取り付けや洋上試験を進めていた。艦首から艦尾まで甲板がつながっており、空母に似た外観だが、中谷防衛相は報道陣に、「固定翼の航空機の運用を想定した艦艇ではない」と述べた。(時事)
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