■はじめて現職外相が四月下旬にハバナへ
オバマ政権がキューバとの国交再開を模索しはじめ、国際情勢に大変化が起きている。
キューバはカストロの革命、チェ・ゲバラの中南米への革命輸出など、左翼諸氏にとってはあこがれの地でもあり、とりわけゲバラは、その方面の英雄になった。西側諸国でも彼の著作からTシャツまでよく売れ、日本ではゲバラをデザインとして二種類のタバコまで販売されている。
カナダとキューバは比較的親交が深く、トロントから直行便がある。
日本との関係も意外とふかく、日系移民は五世まで数えると1100名が在住している。特産は葉巻、いまも米国は禁輸品なので持ち込みさえ出来ない。ソ連とはミサイル持ち込みなどで関係が深かったが、近年は中国の進出がめざましかった。
筆者はフロリダ州のキーウエストから90マイル南方のキューバを双眼鏡で見たことがあり、また南側ジャマイカへは二回行ったことがあるが、キューバは未踏。
1950年代で文明がとまり、当時のクラシックカーがまだ駆動しているというのだから、さぞエキゾティックは雰囲気があるのだろう。世界文化遺産も六つ、個人的にはヘミングウェイの別荘をみてみたいものだ。
ところで岸田外務大臣は四月国連専門会議出席の足で、キューバへ飛んで、これからの外交、経済協力関係を話し合う。
すでにラウロ・カストロ国家議長とロドリゲス外相は日本を訪問しており、日本からの無償援助は17億円(有償援助を足しても70億円とはならず、ちなみにミャンマーへ5900億円、バングラへ6000億円)。
日本語でキューバは「古巴」と表現する。
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