■英紙「謎深まった」
【ロンドン=内藤泰朗】ドイツの格安航空会社「ジャーマンウイングス」のエアバスA320機の墜落をめぐり、記者会見したフランス検察当局者は、コックピット内にいたのは副操縦士1人だったとの見方を明らかにした。
コックピットの外に出された機長が戻ろうとした際にも、ドアを開けるのを拒否したとされる。副操縦士の目的は何だったのか。墜落に至る謎が一層深まった形だ。
操縦士のうち1人がコックピットから閉め出された状態だった、と報じたのは米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)や欧州のメディアだった。
これに続き、仏紙ルモンド(電子版)は26日、「コックピットにいたのは機長だった」と報道したが、直後に訂正するなど、情報は錯綜(さくそう)した。
英各紙はニューヨーク・タイムズの報道を受け、「謎は深まった」と報道。
英BBC放送は26日、フランスの調査当局は、最終的な結果を待たずに回収したボイスレコーダー(音声記録装置)の情報を開示せざるを得なくなるだろうとの見方を示していた。
ジャーマンウイングスは、機長が豊富な経験があったとするにとどめ、氏名など詳細は公表していない。また、墜落の直前には、警報音が鳴っていたとの情報も流れた。
一方、墜落機の乗員乗客150人の遺族ら関係者は26日にも、現地対策本部が置かれる墜落現場に近いフランス・アルプスの麓のセーヌレザルプ入りするものと伝えられている。(ロンドン・産経)
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