18744 英議会下院が解散 選挙戦始まる    古沢襄

イギリスでは30日、ことし5月の総選挙を前に議会下院が解散し、イギリスとEU=ヨーロッパ連合との関係や、堅調な経済成長が続くキャメロン政権の経済政策の継続の是非などを焦点に正式に選挙戦が始まりました。

イギリスでは30日、キャメロン首相がバッキンガム宮殿を訪れてエリザベス女王に議会下院の解散を報告し、金融街のシティでは伝統の装いをした王室の使者が宣言を読み上げて5月7日の総選挙に向け正式に選挙戦が始まりました。

2期目を目指す与党・保守党のキャメロン首相はロンドンの首相官邸で演説し、「5年間の経済政策の結果、多くの人が仕事に就き、生活水準は向上し、イギリス経済は安定している」と実績を強調して政権の継続を訴えました。

一方、野党・労働党のミリバンド党首は、キャメロン首相がEU側と改革に向けて交渉を行ったうえで、2017年までにEU離脱の賛否を国民投票で問う方針を掲げていることについて、「EUの一員であるべきかどうかを政治のゲームに使うのはイギリスや輸出産業にとって最悪だ」と述べ、政権交代の必要性を訴えました。

世論調査では、保守、労働の2大政党の支持率はきっ抗しているものの伸び悩んでいて、双方とも単独での過半数の議席獲得は難しい情勢です。

一方で、イギリスからの独立を目指すスコットランド民族党が地元で支持を伸ばし、EU離脱を訴えるイギリス独立党も一定の支持を得ており、選挙後の政権の枠組みなども焦点です。(NHK)

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