■民間雇用統計が予想下回る
(ブルームバーグ)1日の米国株は続落。朝方発表された米民間部門の雇用統計や製造業統計が予想を下回り、経済成長のペース減速への懸念が強まった。
この日はヘルスケア関連株と工業株を中心に売りが出た。アメリカン航空グループとデルタ航空はいずれも下落。ドイツ銀行が海外事業に対する懸念を理由に株式投資判断を引き下げたことが売り材料となった。ウォルマート・ストアーズとジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も安い。一方、通信株やエネルギー株は上昇した。
S&P500種は前日比0.4%安の2059.69。ダウ工業株30種平均は77.94ドル(0.4%)安の17698.18ドル。ナスダック総合指数は0.4%下落した。
PNCバンクの最高投資責任者(CIO)、ジム・デュニガン氏(フィラデルフィア在勤)は「景気がやや減速しているという見方は拭えない」と述べた。「この不透明な状況で決算発表シーズンを迎えることになる」と続けた。
■米民間部門雇用統計
給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・ インスティテュートが発表した給与名簿に基づく集計調査によると、3月の民間雇用者数は前月比18万9000人増。ブルームバーグがまとめたエコ ノミストの予想中央値は22万5000人増だった。
3日に労働省が発表する雇用統計では24万5000人の雇用増と、前月と同じ5.5%の失業率が見込まれている。
米供給管理協会(ISM)が発表した3月の製造業総合景況指数は拡大を示したものの、拡大ペースは2013年5月以来の低水準だった。3月の製造業総合景況指数は51.5と、前月の52.9から低下した。
S&P500種産業別10指数のうち5指数が下落した。ヘルスケア関連株と工業株が特に下げた。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 ( VIX)は1.2%低下して15.11。
ブルームバーグ航空株指数 は3.6%下落。ドイツ銀のアナリストはデルタ航空、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス、アメリカン航空の株式投資判断を引き下げた。ドル高や非米系航空会社によるキャパシティーの強化、さらに世界経済の減速が投資判断引き下げの理由。
■GM、ウォルマート安い
自動車のゼネラル・モーターズ(GM)は下落。3月の販売台数はアナリスト予想を下回る内容だった。(米ブルームバーグ)
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コメント
このところ、精力的に、いろいろなニュウスをだしてくださり、毎朝、楽しみがふえました。体調がよろしいのでしょう。
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