■橋下市長「飲みに行って休んだのは事実。正当化できない」
《男性秘書は巻き舌を封印し、上西氏の右隣に静かに座っている。あまりの声の小ささに、会見場の後ろに陣取らざるを得なかった記者からは「マイクを使ってください!」との悲鳴にも似た声が飛んだことも。
維新の党の上西小百合(さゆり)衆院議員(31)=比例近畿=には「謝ったら議員を続けられるのか」と厳しい質問も寄せられる。
午前0時を回っても質問が途切れることはなかった。日付をまたいでも会見は続く。
維新最高顧問の橋下徹大阪市長は「プライベートな話なので、相手の同意を得て配慮して報道して」と訴える。記者にマイクが回らないと、質問の内容もあまり聞き取れない。集まった報道陣の数を考えると、会見場としては、あまり恵まれた環境とは言えない》
橋下氏「今日中に入れますよ。昼までに決定しますから」
--13日の新幹線の切符は…
上西氏「しんどかったので切符は買わずに…」
《上西氏の説明が終わり、一瞬の間が会見場を支配すると、橋下氏がこう切り出した》
橋下氏「もう2問くらいでいいですか?」
《すかさず、男性記者が質問をぶつける》
《維新の党の上西小百合(さゆり)衆院議員(31)=比例近畿=の病欠疑惑をめぐる会見は、2時間半を超える長丁場となった。進退についての明言を避ける上西氏に対し、記者からは自覚の欠如を指摘する質問も繰り返された》
--今の状況をどう思うか
上西氏「体調管理がいき届かないことに関しては、しっかりとこれから改善していく」
--体調管理は自覚の問題じゃないのか? 自覚はもともとなかったのか、議員活動を通じなくなったのか
上西氏「その日(12日)は、お薬を飲んだら少し楽になったから(会合に)顔を出したが、判断ミスだった。私としてはこれまで本会議に欠席したことがなかったので本当に重いことをしてしまった」
--今日以降はいつでも取材に応じてもらえるか
上西氏「いつでもといわれると、わたしも予定もあるが…。適切なかたちで名刺を出して取材していただければ、誠実にお答えしていた。関西テレビのように5人という人数で来られたら、どこの方かもわからない」
《上西氏はどうしても関西テレビによる取材手法に納得がいかない様子だ》
--今回は誤報なのか
上西氏「事実と違う。旅行をしていないのに一貫して旅行と報道された」
橋下氏「(宮津行きが)公務なのかプライベートなのかはいい。言っても仕方がない。秘書と男女の関係という話から話が変わってきた。ただ、本会議前日に飲みに行って、翌日に休んだのは事実。病気なのに飲みに行った。問題はそこだ。正当化はできないし、国会議員としてはあるまじきことだ」
--これまで甘やかしたからではないか
橋下氏「そうかもしれないが、議員はもう大人なんで。最後はぼくらの仕事は選挙で審判を受けることになる」
《あらかた質問が出尽くしたところで、橋下氏は問題点を整理し始めた》
橋下氏「問題なのは取材への対応と欠席前日の行動だ。今のところ私的旅行だったという裏はない。13日に重要なものを休んで、すぐ予定入れるのはおかしい。当初は(疑惑が)“不倫旅行”として出発したのが、その裏はないというところはフェアに報じてもらいたい。不倫旅行だというのは裏がとれていない状況だ」
《司会者は「それではこの辺で…」と終了を切り出したが、橋下氏が遮り、関西テレビに対し確認事項に返事をするようクギを刺した》
橋下氏「ぼくらが昼に決定する前にはきちんと回答を出してください」
《約2時間50分に及んだ上西氏の記者会見。疑惑の渦中にいた上西氏は結局、進退については明言を避けたまま、「ありがとうございました」と言い残し、足早に会見場を後にした》(産経)
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