18829 ISがイラク軍兵士数百人殺害し埋めたか    古沢襄

過激派組織、IS=イスラミックステートから政府軍が奪還したイラク北部の主要都市ティクリットで、ISによって政府軍の兵士少なくとも数百人が殺害されて埋められたとみられる場所が見つかり、イラク政府が遺体の収容を進めています。

イラクの政府軍は先週、過激派組織ISに支配されていた北部の主要都市ティクリットを、およそ1か月にわたる戦闘の末、奪還しました。

これを受けて、イラク政府が市内を調べたところ、去年6月にISがティクリットを制圧した際、政府軍の兵士少なくとも数百人を集団で殺害して埋めたとみられる場所が10か所以上で見つかりました。

このため、イラク政府は6日から建設用の機械などを使って土を掘り起こす作業を始め、これまでに12人の遺体を収容したということです。

イラク政府によりますと、殺害された兵士のほとんどがISが敵視するイスラム教シーア派の兵士たちで、生き残った兵士によりますと、ISの戦闘員によって集められて銃で撃たれ、その場で埋められたということです。

兵士たちの殺害について、ISは去年6月、戦闘員が兵士を射殺する様子などを写した画像をインターネット上に公開したうえで、「1700人を殺害した」と主張していて、イラク政府は遺体の収容とともに事実関係の確認を進めています。 (NHK)

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