天皇、皇后両陛下のパラオ訪問は百万遍の言葉を費やすよりも、平和の使徒としての姿を世界にみせた。
第二次世界大戦で国のために命を失った戦没者の慰霊のための旅だったが、それが玉砕した日本軍だけでなく、上陸作戦を行った米軍の戦没者に対しても両陛下は鎮魂の祈りを捧げた。
天皇陛下はパラオ政府主催の晩さん会で「私どもは先の戦争で亡くなったすべての人々を追悼し、その遺族の歩んできた苦難の道をしのびたいと思います」とお言葉を述べられた。
「日本軍は約一万人、米軍は約千七百人の戦死者を出しています。太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います」とも言われている。
不戦の誓いともいえる天皇陛下のお言葉。戦争を知らない世代にとっても重く心に響くお言葉だった。
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コメント
同世代のわれわれは、古沢さんのコメントに皆、同感です。