太平洋戦争の末期にアメリカ軍の爆撃機が墜落した東京・東村山市で14日、亡くなったアメリカ軍兵士の親族が墜落現場を訪れ、祈りをささげました。
東村山市の秋津地区では今から70年前の昭和20年4月、アメリカ軍のB29爆撃機が日本軍の攻撃によって墜落し、乗組員11人が死亡しました。この墜落現場には昭和35年になって、近くに住む小俣権次郎さんが慰霊と平和への願いを込めて観音像を建てました。
その後、小俣さんの家族が亡くなった乗組員の遺族に連絡を取る活動を続け、これまでに7人の乗組員の遺族たちが慰霊に訪れています。
戦後70年のことしは乗組員の1人、ウォレス・J・ピッツさんのおいに当たるウィリアム・J・ピッツさんとその妻が現地を訪れました。
初めて墜落現場を訪れたピッツさんは観音像に花束を供え、静かに手を合わせて祈っていました。
ピッツさんは「日米の戦争という背景があったにもかかわらずこのようなことをしてくれて感謝している。とても親切な人だと思う」と話していました。
また、観音像を設置した小俣さんの次男の小俣光明さんは「父はとても信仰心が厚く、この観音像を建てました。きょう、こうやってまた1人、遺族の方とお会いできてほっとしています」と話していました。(NHK)
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