18905 文化財「油」被害 9府県の33寺社に    古沢襄

文化財などに油のような液体がかけられる被害は、奈良県や京都府など9つの府と県の合わせて33の寺や神社に広がっていることが警察庁への取材で分かりました。各地の警察は文化財保護法違反などの疑いで捜査しています。

警察庁によりますと、油のような液体による文化財などの被害は、新たに新潟県や滋賀県などで被害が見つかり、16日の時点で奈良県や京都府など9つの府と県の合わせて33の寺や神社に広がっているということです。

このうち奈良県が最も多く、東大寺や唐招提寺など19の寺や神社で、国宝や重要文化財などに油のような液体がかけられる被害が相次いでいます。

京都府では世界遺産の東寺や八坂神社など4か所、千葉県では成田山新勝寺など3か所、兵庫県では2か所で被害が出ています。

また、新潟県、茨城県、静岡県、滋賀県、香川県では、それぞれ1か所ずつ被害が確認され、各地の警察が文化財保護法違反や器物損壊の疑いで捜査を進めています。

警察庁の金高長官は「貴重な文化財の価値を損なう悪質な事案なので、鋭意捜査を進めるとともに文化財の所有者などと連携し、被害の防止に努めていきたい」と述べています。(NHK)

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