■クリミア編入による対ロ制裁と切り離すシナリオ
政府は18日、日本がウクライナ情勢を理由に北方領土交渉を事実上止めていると批判したロシアのプーチン大統領の発言は「全くの事実誤認」(外務省幹部)として、対ロ説明を本格化させた。
領土交渉停滞への懸念を一段と強めたためで、プーチン氏の年内来日を目指す日本の立場を伝え、理解と協力を求める構えだ。
北方領土交渉をめぐり安倍政権は、ロシアによるウクライナ南部クリミア編入を受けて実施している対ロ制裁措置と切り離して進めるシナリオを描いている。
ロシアと対立する米国と制裁継続で足並みをそろえつつ、交渉の鍵を握るプーチン氏から前向き姿勢を引き出せるかが焦点になる。(ロイター)
■プーチン大統領「領土問題で対日関係変わらず」、クリミア併合後も
[モスクワ 16日 ロイター]ロシアのプーチン大統領は16日、ウクライナ南部クリミア半島の併合後も、北方領土問題で日本との関係に変更はないとの認識を示した。
大統領はテレビ番組で「クリミア情勢に関連して領土問題で日本との関係が変わったということはまったくない」と述べ、北方領土問題で今後も日本と対話を続ける用意があることを明らかにした。
ただ、日本側が原因で対話は止まっていると指摘した。(ロイター)
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