イラク北部クルド自治区で2月、地域政府当局に拘束され、日本に帰国した日本人男性が大阪府警に対し、イスラム過激派組織「イスラム国」の支配地域に入ろうとしていたという趣旨の説明をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。
男性は元自衛官で、「イスラム国」に対抗する武装組織に入隊しようとしていたとみられる。
捜査関係者によると、男性は2月、トルコから陸路でイラクに入国。クルド自治区内のアルビル県で、「イスラム国」の支配地域に外国人が入ることを警戒していた地域政府当局に拘束された。
当局から連絡を受けた在イラク日本大使館が館員を派遣。男性は釈放され、同月中に日本に帰国したという。
大阪府警が調べたところ、男性は2011年に起こした交通事故で有罪判決が確定しており、執行猶予中に申告しないまま出国していたことが判明。男性が関西空港に到着した後、府警が旅券法違反容疑で任意聴取したところ、「イスラム国」の支配地域に向かっていたことを認めた。
ただ、「イスラム国」への参加は希望しておらず、対抗組織への入隊が目的だったという趣旨の説明をしているという。(読売)
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