■米が緊急援助を表明
カトマンズ(CNN) ネパールの首都カトマンズ近郊で25日に発生したマグニチュード(M)7.8の地震で、同国内務省は26日までに、少なくとも1457人が死亡したと発表した。捜索活動はまだ初期の段階であり、遠方地域での被害も予想されるため、死者数はさらに増える可能性が高い。
震源地に近いカトマンズでは、一面ががれきに覆われる中、地元住民や観光客が残骸をかきわけて生存者を探した。生存者が見つかると歓声が上がるが、大半が遺体となって見つかった。病院は負傷者で膨れ上がっているほか、親戚を探す人々が殺到している。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、今回の地震で推定460万人が地震の影響を受けた。ネパールでは、国内75地区のうち30地区が地震の影響を受けたという。
隣接する中国チベット自治区でも道路が湾曲し建物が倒壊するなどの被害が出ており、少なくとも12人が死亡した。中国の国営メディアが地元当局者の話として伝えた。インドでも少なくとも34人の死亡が当局により確認されている。
こうした事態を受けて、ネパールの米国大使館は25日、米国政府による100万ドル(約1億2000万円)の緊急援助の提供を発表したほか、米国国際開発庁(USAID)から災害援助対応チームをネパールに派遣したことも明らかにした。
ケリー米国務長官は、米国民からの弔意を表明し、「この困難な時にあって、米国はネパールの人々と共にある」との声明を発表。米国家安全保障会議のバーナデット・ミーハン報道官も声明を出し、「米国民は本日の地震で命を失った人々に深い哀悼の意を表明する」と述べた。(CNN)
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