■独立を目指すスコットランド民族党のスタージョン党首
[ロンドン 1日 ロイター]7日に総選挙を控える英国では、同国からの独立を目指すスコットランド民族党(SNP)のスタージョン党首(44)に注目が集まっている。全国的な知名度は高くなかったが、4月2日に開催されたテレビ党首討論への出演で名を上げ、「スタージョンマニア」との言葉も生まれた。
昨年9月に実施された独立の是非を問う住民投票は、英国残留という結果に終わったものの、SNPの支持率は急速に高まっている。
総選挙(定数650)ではスコットランドに割り当てられた59議席を全て獲得する可能性もあるとみられており、保守党と労働党のどちらも過半数を確保できなければ、スタージョン党首がキャスティングボードを握ることもあり得る。
ヘラルド紙が実施した世論調査によると、各党首の純支持率ではスタージョン党首がプラス33と、保守党のキャメロン首相(プラス7)、労働党のミリバンド党首(マイナス8)を上回り首位となった。
ガーディアン紙の左派系コラムニスト、スザンヌ・ムーア氏は「党首討論までほとんどのイングランド人に知られていなかった女性ニコラ・スタージョン氏は、率直に言って、非常に有能に見えるために危険で破壊的な人物だとみなされていた」と指摘した。
一方、総選挙後におけるSNPの実際の影響力は未知数だ。スタージョン氏は保守党への対抗を維持しているため、労働党のミリバンド党首を首相として支持するほかに選択肢はほぼないことになる。
ただ、ミリバンド党首はSNPとの連立政権樹立の可能性を否定している。(ロイター)
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