■山間地の情報収集でヘリが活動開始
【5月4日 カトマンズ/ネパール AFP】ネパールで7300人以上の犠牲者を出した大地震の発生から9日が経過した4日、米軍のヘリコプターが大きな被害を受けた山間地の情報収集活動を開始した。
米軍のティルトローター輸送機オスプレイ(Osprey)4機とC17輸送機1機が3日に首都カトマンズ(Kathmandu)に到着していた。
米大使館関係者は4日AFPに対し、「救援が必要な地域を特定するための偵察飛行に出たのは、これまでのところヒューイ(Hueys、ヘリコピターの機種名)だけだ。オスプレイはまだ出て行っていない」と述べた。
米国のピーター・W・ボッド(Peter W. Bodde)駐ネパール米大使は記者団に対し、米軍は救援物資の輸送、救助活動、被害状況の調査などを行うと述べた。米海兵隊のポール・ケネディ(Paul Kennedy)准将は、すぐに目に見える活動の成果が出てくるだろうと述べた。
4日現在で今回の地震によるネパール国内の死者は7365人、負傷者は約1万4000人に上っており、当局は最終的な死傷者はさらに増えるとみている。この他に隣国のインドと中国でも100人以上がこの地震で死亡した。
ネパール警察によるとこの地震で外国人57人の死亡が確認され、さらに112人が行方不明になっている。
その多くが地震発生時にトレッキングコースとして人気が高いランタン(Langtang)にいたという。ランタンの住民たちによると、多くの外国人が地滑りで死亡し、その遺体はまだ埋まったままだという。(AFP)
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