19061 欧州委、ギリシャ成長見通しを下方修正   古沢襄

■政治の不透明性を指摘

[ブリュッセル 5日 ロイター]欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は5日に公表したEU加盟28カ国の四半期経済見通しのなかで、ギリシャの2015年と16年の成長率予想、および財政黒字予想を下方修正した。
 

欧州委は「前年12月にギリシャで解散総選挙の実施が決定されてから不透明感が高まった」とし、「EU/国際通貨基金(IMF)の支援策へのコミットメントに対し現政権の政策スタンスが明確性を欠いていることで不透明感が一段と増している」と指摘。

 
4月21日までに収集した情報に基づき、ギリシャの2015年の成長率は0.5%になるとし、3カ月前に示した予想の2.5%から下方修正した。
 

2016年については、現在の政策が維持された場合は2.9%にとどまるとし、前回予想の3.6%から引き下げた。ギリシャの2014年の成長率は0.8%だった。
 

基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字については、2015年は国内総生産(GDP)比2.1%にとどまるとし、前回予想の4.8%から下方修正した。
 

2016年は現在の政策が継続されれば1.8%に低下すると予想。前回予想の5.2%から引き下げた。(ロイター)

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