19069 モディ訪中を大々的に報じる中国メディア   宮崎正広

■インド各紙は淡々と「答礼訪問、そのあとモンゴルと韓国訪問も重要」と

インドのモディ首相が14日から三日間、中国を訪問し、習近平主席や李克強首相と会談するほか、西安と上海を訪問し、中国駐在のインド人らとも会合をもつ。

中国のメディアに拠れば「モディは中国に学びに来るのであって、奇跡の経済発展をインドの将来に活かそうという戦略の下、中国のマネジメントや教育など『インドが学ぶべきことが多い』と意気込んでいる」などと書いている。

また中国の標榜する「シルクロード」にしても、インドはその「プロジェクト効果を期待しているうえ、インドはBRICS銀行の発展を強く期待している」等と中国紙は分析した。

ところがインドのメディアは淡々とした論調だ。

「昨年秋の習近平インド訪問への答礼であり、主として双方の貿易拡大は重要であり、2014年度に700億ドルだったインドと中国間の貿易はことし、1000億ドルに達するだろう。

それは歓迎にしても、インド側の赤字が400億ドルあり、この格差の是正が急がれる。また首相は中国訪問のあと、モンゴルと韓国を訪問する」(ヒンズスタンタイムズ、5月6日)と客観的に首相のスケジュール述べるに留め、中国のメディアのような熱気がない。

インドが人口で中国を越えるのは2020年頃と見積もられており、同時に国境紛争を抱える両国が、領土問題に触れずに首脳会談を終えるとも考えられず、モディが中国でいかなる発言をするかに注目が集まっている。

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