19157 維新・松野代表 安保法制で結束が焦点   古沢襄

維新の党は、いわゆる「大阪都構想」の賛否を問う住民投票で反対多数となったことを受けて、新たな代表に松野頼久氏を選出しました。

松野氏は、将来の野党再編も視野に、国会対応などで民主党との連携を進めたい考えで、当面は、安全保障法制の関連法案への対応で党の結束を維持できるかどうかが焦点となりそうです。

維新の党は、いわゆる「大阪都構想」の賛否を問う住民投票で反対多数となったことを受けて、最高顧問を務める大阪市の橋下市長が政界を引退する意向を表明したのに続いて、江田代表も辞任し、19日、後任の代表に幹事長の松野頼久氏を選出しました。

松野氏は、党の立て直しに挙党態勢で取り組みたい考えで、▽後任の幹事長に、江田・前代表と同じ旧結いの党出身の柿沢政務調査会長が内定したほか、▽国会対策委員長は、橋下氏に近い馬場伸幸氏を留任させる方針です。

松野氏は、国会対応では、将来の野党再編も視野に民主党との連携を進めたい考えで、19日夜、NHKの番組で「安倍政権に代わる国民の声を代弁できるような大きな野党の結集が求められれば、そうした方向に動く必要がある。民主党とは考え方の違いがあっても、しっかり共闘したい」と述べました。

これに対し、政府・与党は、20日に行われる党首討論での松野氏の発言や、今後の国会対応などを見極める方針で、菅官房長官は「松野氏は、非常に政策に明るく、政治手腕も確かなものを持っている。維新の党が、今まで政策によって賛成や反対を決めてきたことは変わらないだろう」と述べ、一定の協力が得られることに期待感をにじませました。

ただ、政府・与党内には、野党再編に前向きな姿勢を示す松野氏が代表に就任したことで、維新の党が、政権に対する対決色を強める可能性は否定できないとして警戒感も出ています。

一方、民主党は、岡田代表が「これからも信頼関係を深め、野党第1党、第2党として協力していきたい」と述べるなど、後半国会での重要法案への対応などを巡って、維新の党と連携が深まることに期待しています。

維新の党の党内では、中堅議員らを中心に、松野氏の考えに賛同する意見がある一方、橋下氏に近い議員の中には、安倍政権が進める政策に理解を示す議員もいることから、当面は、安全保障法制の関連法案への対応で、党の結束を維持できるかどうかが焦点となりそうです。(NHK)

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